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隙間をふさぐ

2021年10月10日


(サンルームには、粗大ゴミから拾ってきたソファーが置いてあって快適)


我が家のサンルームは、コロナのロックダウンになってから、暇を持て余したカミさんと息子が白くペンキを塗ってくれたので、とてもきれいになりました。天井にブドウ蔓が這わせてあるので、夏になると室内にブドウがなります。ただ、近年は栄養が足りなかったせいか、あまり収穫がなかったのですが、昨冬にたくさん肥やしをやって、余計な枝を思い切って切り込んだら、今年はすごくたくさん実がつきました。収穫は夏の終わりなのでまだ先ですが、 とても楽しみです。


(まだ小さいブドウの実)


ところがブドウには敵がいて、サンルームの扉を開いておくといろいろな生き物が侵入してきます。隙間からも入ってきます。蝶々、ナメクジ、カタツムリ、ゲジゲジ、蜂、アリ、蛾、鳥、ポッサムなどなど。


その中でも大敵は蝶で、サンルームの中を蝶々が飛んでいる様子はとても綺麗なのですが、葉っぱに卵を産んでいくので、気がつくと青虫が葉っぱをみんな食べてしまいます。


それから鳥たち。サンルームのドアをうっかり開けておくと(宅配の人がよく開け放しにしていく)、鳥が入ってきてブドウを食べてしまいます。その上、鳥はドアから出ていくことを知らないので、出ようとしてサンルームのガラスにバタバタ頭を打ち付けて、運の悪い奴が首の骨を折って死ぬことも2度3度。


だから、今年は、サンルームの扉は厳重に閉めておくことを心がけることにしました。加えて、あらゆる虫たちが入ってこないように、長年放置されていた隙間を埋めることにしました。


(家とサンルームの間の隙間)


日曜日の午前中、2時間ほどかけて、材木とシリコンで主だった隙間をほとんどすっかり塞ぎました。これで今年のブドウの収穫がどうなるか、とても楽しみです。


(埋められた隙間)


さて、隙間を塞いでいると、脳裏に「隙間とは何であるか?」と言う疑問が浮かびました。ネットの辞書で検索すると、「わずかに開いた空間」、「普段気がつかないこと、盲点」、「あいている時間」などとありました。英語ではギャップ(gap)ですね。日本語でもギャップはよく使いますが。


すると、「どうして隙間はできるのか?」と言う疑問も浮かんできました。まあ、物事は、必ずしもピタッと噛み合わないから、間には隙間があくのでしょう。もちろん、意図的に隙間を開けた方が良い場合もあるでしょう。鉄道の線路の継ぎ目には少し隙間が開けてありますが、これは線路が温度によって収縮するからです。隣家との境界にも、多かれ少なれ隙間を開けておかないと悶着が起きるでしょう。だから隙間というのは、必ずしも悪いものではなく、場合によっては必要なものでもあると捉えられます。私は、物事がギッチリ隙間なく詰まっている状態は苦手だし、時間にも余裕ないと生きていけないタチなので、どちらかと言えば、隙間に助けられて生きてきた人間とも言えます。そう考えると、サンルームの隙間を塞ぐことが良かったのか悪かったのか、丁と出るか半と出るのか? 


とにかく、夏の終わりのブドウの収穫が待たれます。




 
 
 

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