紙芝居と絵本づくりワークショップ
- 鉄太 渡辺
- Apr 3, 2022
- 2 min read
2022/04/03
先日は、メルボルンの東、ナリウォレン市にあるバンジル図書館で、絵本作りのワークショップに紙芝居師として出演してきました。バンジル図書館は、とても立派な図書館で、上から見るとワシの形をした建物です。

絵本づくりワークショップの主催者は、Kid's Own Publishingという団体で、子どもたちとワークショップ形式で絵本作りを行い、それをその場でカラーコピー機を使って「出版」してしまう、という活動をしています。 私も、過去に2回彼女たちと仕事をしたことがありますが、とても楽しいワークショップです。

この絵本づくりワークショップは、毎回異なったテーマで開催されるのですが、今回は「私たちのことば」というテーマで、英語以外の言語を使って(使わないくてもいい)絵本を作ってみようというものです。その一環として、私には日本語で紙芝居を演じてほしいという依頼でした。


もちろん、ほとんどの子どもたちは日本語がわからないのですが、あまり言葉に頼らないでも分かる紙芝居を2、3点選んで演じてみました。日本語の紙芝居の特徴は、擬音語が多いこと。豚がブーブー鳴き、電車はガタゴト走ります。それなら日本語が分からなくても分かりますよね。また紙芝居のいいところは、次のページに何が出てくるか楽しみなところ。ちょっと気を持たせるようにして、ページをゆっくりめくったり、半分までめくって止めてみたり。そうやって紙芝居を演じると、日本語で演じていても盛り上がるものです。

紙芝居を2、3点演じた後は、子どもたちは絵本づくりに取りかかります。A3の紙を8ページになるように折り絵本を作ります。一枚一枚しっかり絵を描くと時間もかかるので、コラージュで作ってもらい時間を節約。子どもたちのほとんどは英語が第一言語なので、結局英語の絵本がたくさんできましたが、中にはインドの言葉や中国語でお話を書いた人もありました。もちろん私は日本語で作りましたも。アシスタントの人たちも、アフガニスタン、スリランカ出身などで、それぞれの言葉で絵本を作りました。
このタコの絵本は、iPadのアップKidsPublishで描いたもの。これでも絵本ができてしまいます。

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