ウォーバートントレールを自転車で走る
- 鉄太 渡辺
- Mar 12, 2021
- 3 min read
2021日 3月13日

先週の日曜日、秋晴れだったので自転車でウォーバートントレール(Warburton Rail Trail)を走りにいきました。ウォーバートントレールは、メルボルンの東のリリデールという町から、40キロ東にあるウォーバートンという村までつながっている自転車専用道です。もちろん自転車だけでなくて、ランニングの人も、散歩の人も、馬や馬車の人も利用できます。地元の人たちは、この道をウォービー・トレールと呼んで親しんでいます。

僕はウォービーは、運動のために月に一回くらいは走っているかも。うちからは途中まで車に自転車を積んで行きますが、30分でつきます。全路線40キロを往復走るとなると80キロになっちゃって大変なので、大概は60キロくらいを4時間かけて走ります。
初めてウォービーを走ったのは、息子が5歳の時(今息子は18歳)です。自転車に乗れるようになったので試しに連れて行ったら、ヨタヨタしながら15キロも走ってびっくりしました。それで、しばらくは息子と二人でよく走りにいきました。もうあまり一緒には行かなくなりましたけど。

でも、ウォービーも何年も走っていると、いっときは完全に飽きました。同じ道だし、景色も同じだし、まっすぐで寄り道もできないし、田舎なのでお店もないし。それで、メルボルンの他の自転車道を走りました。近所の山とか、海辺とか、シティの方とかあちこち走って、メルボルン中の自転車専用道の面白そうなところはみんな走っちゃったでしょうか。
メルボルンの自転車事情の良いところをリストすると、
>自転車道がたくさんあるので、大袈裟に言えば、大概の場所に自転車で行ける、
>シティ方面は、混雑緩和のために自転車通勤を奨励しているので自転車道が増えた(特にコロナになってから)、
>メルボルンは公園や緑地が多いので自転車道は気持ちがいい、
>通勤電車にも自転車を持って乗れる(満員時はダメ)、
>郊外にもウォービーのような景色の良い自転車道がたくさんある。全長100キロ以上のルートも複数あり、泊まりがけのツアーもできる、
>かなり本格的なマウンテンバイクのトレールもある、

などなど、自転車道路の整備はなかなか進んでいます。
が、(僕的には)いくつかデメリットもあります。
>メルボルンは市内でも自動車のスピードが速いので、車道を走るのはとても怖い、
>歩道は、自転車の乗り入れ禁止(子供と子連れの大人はオーケー)、
>通勤やスポーツのために自転車に乗る人は、がむしゃらに走っている人が多いので、私のようなゆっくり派は邪魔者扱いされることもある、
>ちゃんとした自転車置き場が意外に少ない、
>田舎の道路には自転車が走れるような路肩があまりないので怖い(轢かれて死ぬ人が結構たくさんいる)、
>ウォービーのような自転車専用道路は安全だが、放浪や冒険の要素が少ない。悪く言うと、行政に「自転車はここを走れ!」と指図されている気分になることもある、
>オーストラリアは店が少ない。日本のようにコンビニとか、ファミレスとか、ラーメン屋とか牛丼の松屋とか、特に田舎はフラッと入れる店が極端に少ないので、不便と言えばとても不便。
(店はなくとも、カンガルーはいる!)。


あれ、なんか不平が多くなっちゃいました。やっぱり僕は日本人なので、「自転車に乗って、ちょいーとそこまでお使いに…」(分かるかな、高田渡の歌)っていう、普段着の感覚が好きです。
でも、去年メルボルンは、ロックダウンでかなり長い期間、自宅の5キロ圏内から出られませんでした。そんな時は、さすがにどこでもいいから思いっきり自転車で走りたい!って気分になりました。だから、ロックダウン明けに初めてウォービーを走った時は、おお、なんて素晴らしい自転車道なんだ!と感動しました。
特に、秋のウォービーはとても素敵です。お近くの人には、ぜひお勧めです。
(日本が春の今、オーストラリアは秋です。念のため)。

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